コンピューターのセキュリティ対策は情勢の変化などで20年前と比べましても大きく変わりました。
では、どのような対策を講じる必要があるか、こちらでまとめてみたいと思います。
セキュリティソフト
セキュリティソフトはコンピュータウイルスや脆弱性、トロイの木馬といった脅威から守ってくれますが、これについては年間サブスクリプション方式で契約していたりする方もいるかと思います。
しかし、現在のMicrosoft Windowsについてはファイアウォールの搭載、Windows Defenderと呼ばれるWindows内蔵のコンポーネントが自動的にウイルス対策をしてくれる。また、検知率も高く、セキュリティソフトについてはよほど危険なサイトを閲覧しない限りは必要ないかと思われます。
ただ、公衆無線LANを使うことが多い場合などはVPN機能を搭載したセキュリティ対策などは必要かなとは思います。
悪質な広告
ネットの広告はよく見かけるかと思われますが、これについては2020年頃から悪質な広告が増加傾向にある。「現金が当たる!」「絶対儲かる投資」など特に詐欺まがいなものが問題になっている。ろくな審査も行なっておらず、詐欺広告が垂れ流しになっている。
もはや詐欺は引っかかってしまうとほぼ無補償なので、騙されないためにも、自衛が必要になってきている。また、広告をブロックするソフト(通称、アドブロック)が存在するため、それを導入することをお勧めする。ここでは広告ブロッカーの拡張機能を一部紹介する。
- uBlock Origin(Chromium系)
- AdGuard(Windows/Mac/iOS/Android)
概ね信頼できるのはこの2つとなります。基本的な機能は同じですが、AdGuardはブラウザの拡張機能として機能したり、有料版はVPNやアプリの広告ブロック機能もついている。
アドブロックの有効性は証明されており、米連邦捜査局(FBI)も導入を推奨している。
https://www.ic3.gov/Media/Y2022/PSA221221?=8324278624
ただ、アドブロックの有効性を紹介すること自体が大手ネットメディアなどは広告収入が減ることを恐れてかタブー扱いになっており、対策方法としてはなかなか広まっていない。
サポート詐欺
近年、特に悪質なものはサポート詐欺だ。
サポート詐欺は、あるサイトや広告をクリックすると、突然このような警告音とウイルスに感染しているとする表示がされる。なお、この時点ではウイルスに感染していません。そこには電話番号が記載されており、そこにかけてサポートを受けろという案内がされていることが多い。
そこに電話をかけるとまず、遠隔操作ソフトを入れるよう、求められる。遠隔操作ソフトを入れられた時点でパソコンを乗っ取られる危険性があります。
このまま進めていくと、ウイルス削除を名目にコンビニなどで取り扱っているPOSAカードのコードを要求することが多い。
特にITに疎い高齢者を中心に被害が集中しているため、万が一こうなった場合の対処法を伝えておくとよい。
方法は次の通り。
- ブラウザのタブの閉じるショートカットキー(Windowsの場合はCtrl+W、Macの場合は⌘+W)、または当該タブにある閉じるボタン「×」をクリックして閉じましょう。
- 全画面表示になった場合でも、escキーを長押しすることで全画面表示を解除できます。
- もしそれができない場合でも、Windowsの場合はCtrl+Alt+Deleteキーでタスクマネージャーを開き、ブラウザのプロセスを終了することで止めることは可能です。Macの場合は左上のを押して、「強制終了」から終了できる。
実はこのサポート詐欺については、最近の報告ではGoogle広告経由のものが6割に達しており、対策としては前述の「悪質な広告」にある、アドブロックを導入することで回避可能だ。
「Google広告からの誘導が6割」との分析結果。より巧妙化し、高齢者を狙う「サポート詐欺」に注意!
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/dlis/1592999.html
アドブロックの有効性はもっと知ってほしいですな…
フィッシング詐欺
こちらは昔からある詐欺ですが、最近のブラウザにはフィッシング詐欺を検出する機能がついている。ただ、油断はできません。
そこで、ブラウザの機能としてある、パスワードマネージャー機能が有効だと思います。ブラウザのパスワードマネージャー機能はURLに基づき、IDとパスワードを自動入力してくれる。この機能を使用することでフィッシングサイトでは自動入力されないため、自動入力されないことで未然に防ぐことが可能かと思います。
こんなものかと思います。
特殊詐欺が巧妙化しており、海外に拠点を置いていた特殊詐欺グループのアジトが摘発されたり、日本国内でも台湾の詐欺グループが中国に詐欺の電話をかけていたとして摘発されるなど、国境を越える犯罪が横行しているが、ネットの世界でも巧妙化してきており、やはり対策が重要である。