現在、嵐山線と京とれいんとして運用されている6300系はかつて、特急の主力車両だった。
1975年、旧来の2800系の後継車として投入された。当時京阪との激しい競争が続いており、サービス向上のため接客設備の改善が行われた。
しかし、ほぼ並行する国鉄が民営化され、221系や223系といった、阪急よりも高速運転ができる車両が次々に投入されたことなど状況が大きく変わったことから、停車駅を増やすなどの対抗策をとるが、同時にドアの少なさに混雑が常態化、特急車の車両不足によるロングシート車両での運用の増加(ハズレ特急)などを招いた。
そのため、2003年10月に3ドアの特急車、9300系に投入され、置き換えられることになり、2010年2月に特急車の運用を終えた。同時に3300系と5300系の特急運用も終了した。
その後も嵐山線や京とれいんとして現在も運用されているが、かつてのような高速運転は行っていないが、6300系の2ドアは特急運用の名残だろう。
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