普通列車の乗り継ぎで新大阪から白浜まで乗ったヨウとハウと東海道くんは白浜駅の外に出た。
東海道「いや、あれは火山のマグマの熱で温められたものやけど、ここ和歌山は火山が全くなくて、温泉が噴き出ているのは地殻変動によるもの」
東海道「いや、入らない」
《3人は明光バスの営業所まで行き、きっぷを買うことに》
東海道「340円区間、大人2枚と子ども4枚」
東海道「往復分も念のためな。それと、降りるときにまとめて出すから」
《3人はバスに入った》
東海道「白良浜で降りるで」
《3人が乗ったバスが出発した》
ブロロロロロロロロロロ…
《白浜バスセンターを出発した後…》
アナウンス「次は白良浜、白良浜です。The Next Stop is Shirarahama-beach.」
ピンポーン♪
東海道「あと、鉄道とは違って完全に停まってから降りるようにな」
《白良浜停留所に到着し、東海道くんは340円区間のきっぷ3枚(大人1枚、子ども2枚)を運賃箱に入れる》
運転手「ありがとうございました」
東海道「ぼくについてきて」
ヨウ「和歌山にこんな美しいビーチがあったのも本当だったんだ…」
ハウ「おれ、こういう白い砂浜に透き通った海を見ると落ち着くんだー」
東海道「ヨウ君のお母さまはそういう乗り継ぎとか嫌やと思うわ」
東海道「この時期はやっぱ空いてて正解や」
東海道「シーズン過ぎてるから。2週間前はもっと人おって、せっかくの風景が台無しだったと思うw」
ハウ「ヨウの兄ちゃんー。これ以外にも見所あるスポットあるよねー?」
東海道「あるで。円月島まで歩いて行くか!」
東海道「そうそう。ここから道なりで行けるわ」
《3人は北の方向に歩いて行く》
東海道「まあなw」
《歩くこと10分…》
東海道「この先、歩道がなくなるから気をつけて」
東海道「うん」
東海道「たしかこれは800万年前、まだ人間がおらん頃に海底に堆積した地層らしい」
東海道「いや、確かその地層が上に上に上がってきたとか。」
東海道「この前、東京の西之島…といっても東京駅から1000km以上離れたとこの島が大噴火して面積広くなったってニュースやってたな」
《円月島に到着した》
東海道「うん。春分と秋分前後は夕日が丁度そこに入るんだ」
東海道「ま、まあなw」
ヨウ「あ、どうせなら」→アシレーヌが入ったモンスターボールを投げる
アシレーヌ「きゅっきゅっ!」
東海道「お、おい…」
東海道「いや、ほんまマズいって…」
《ヨウはアシレーヌと円月島を一緒に写した》
ゴオオオオ…←車が通った音
東海道「……」
《運悪く(?)パトカーで通り過ぎた直後停車して、警官が出てくる》
東海道「あ…あんたのアシレーヌを見て不審に思ったぞ…」
東海道「警官が来たら、見えないようにモンスターボールに戻せ」
《警官が近づく》
警官「何をしてるんです!?」
東海道「何かありました?」
警官「でっかいアシカみたいな生物に何してるんです?」
ヨウ(小声で)「あ、アシレーヌ…戻って…」→アシレーヌを戻した
東海道「え?しらんでそんなん」
警官「あれ?」
警官「……」←あたりを確認する
警官「……(何かと見間違えたかな…)」
東海道「……」
警官「あの…危ないもの持ってないか、確認してもいいですか?」←ノルマ稼ぎに必死w
東海道「は、はい」
警官「君はいいよ。」
《その後、所持品検査するも、カメラやレンズ、ゲーム機など違法性のないものは見つからなかった》
警官「ご協力ありがとうございました、失礼しました…」
《立ち去ったことを確認する》
東海道「ほっ…」
東海道「な、止めとけと…」
東海道「一応、現時点でぼくがヨウ君とハウ君の保護者ということになってるから、真っ先に疑われるのはぼくw」
東海道「とりあえず、次の目的地へ行こうか」
《3人は白浜バスセンターまで歩いた》
東海道「ちょっと距離あるから、ここからバスで行こ。もうそろそろしたら、バスが来るはず」
東海道「うん。沖縄の方がアローラと特徴がとても似ているわ」
ヨウ「でも沖縄はアローラみたいに間に海があるから都合上行けないんだっけ?」
東海道「まあな…行こうと思えば行けるけど」
《3人はバスに乗った》
東海道「整理券取っとかないと…」→整理券を3枚取る
東海道「三段壁まで」
《バスの終点三段壁停留所まで乗車した》
東海道「240円だから…480円」ガサガサ… ※大人1人(東海道くん)、子ども2人(ヨウ、ハウ)
《東海道くんは整理券3枚と運賃を運賃箱に入れる》
運転手「ありがとうございました。」
東海道「横断歩道の向こうにあるから、ここに押しボタンあるから誰か押して」
《3人は信号が変わったことを確認し、横断した》
東海道「ちなみにここはデートスポットとして有名でようここでプロポーズとかやってるらしい」
東海道「いや……それは想定してなかったw」
東海道「……」
東海道「あ、トンボか。今が見頃の虫や。何もしてこないから」
ハウ「この世界はいいよねー。近代的でかわいいサイズの生き物いっぱいで」
東海道「この向きやと、多分四国の高知にぶつかるわ」
東海道「まあ、近いかなw」
東海道「次の目的地、行こか」
《3人は徒歩で三段壁から千畳敷まで歩いた》
東海道「あっちやな」
東海道「うん」
東海道「この岩は円月島にあった岩よりも古く、柔らかくて砂の固まりなんやで」
東海道「乗っただけでは大丈夫やけど大切にしないとな」
東海道「いや、あれは多分円月島のある臨海地区じゃないか?」
東海道「そうそう。それと複雑な形をしているけど、それは波とかでどんどん削れてああなったんや」
東海道「たしかに…落書きは多いがあんなんやってはあかんわ。見る方が不快や」
東海道「撮るで!」
東海道「うんうん」
ヨウ「東京まで460km、ニューヨークはどういった所か知らないけどそこまで11,220kmか~」
東海道「東京みたいな所かな。かつてニューヨークは世界最大の都市だったが、今は東京にあっさり抜かれてしまった。まあ経済の中心部で活気溢れてるけどな」
ヨウ「なんだろうな…大阪と東京と高知、札幌以外全部聞いたことのない地名ばかりだ」
東海道「それだけ世界は広いってことや」
東海道「さあwでも大体『タイホク』と書いて台北の距離から700km引いた数字が沖縄の県庁所在地、那覇の距離や。」
ヨウ「いや、大阪や東京、名古屋みたいに行ってみたら全然印象が違ってたりするから、なんとも言えないと思うけど」
ヨウ「まあ、俺たちにはアローラがあるから、別に行きたいなという気持ちはない…」
東海道「まあな。さて、白良浜まで徒歩で戻ろうか」
東海道「行ってきたら。あの建物にトイレがあったはずや」
《3分後》
東海道「まあ、見た目で跡が残ってないから大丈夫やと思う。」
《ということで、白良浜まで歩いて戻ることに》
東海道「こまめな水分補給は大事や」
東海道「ぬるくても別にええやろ」
ヨウ「久々にこんなに歩くとおじさんと島巡りしていたときを思い出す…」
東海道「いや、まだそんなに経っとらんやろ」
ヨウ「でも、色々サポートしてくれて楽しかったし、おかげでチャンピオンにもなれたし、一生忘れないかもw」
東海道「この世界の旅も一生忘れないでほしいな」
東海道「まあ、また行きたくなったらぼくに遠慮なく電話したらええ。ただ、夏以外は気候が合わないと思うから、そこだけ注意して」
東海道「バスやと数分で行けるけど、歩きは30分かかるからな」
東海道「だいたい10分くらいかな」
東海道「余裕余裕」
東海道「どうしたん?」
《そして、白良浜に到着した》
東海道「いや、自然のもの。ただ、この周辺で開発したことで潮の流れが変わり、その白い砂がこなくなり、同時に砂の流出で痩せてしまい、自治体がどっかから砂を仕入れて元の状態に戻したとか」
ハウ「ハウオリのビーチも砂がどんどん削れてどこかから砂を持ってきて元の状態したって誰かが言ってたー」
東海道「とにかく凄かったやろ?」
東海道「気に入ってくれてぼくうれしいかもw」
東海道「もう帰ろうか。15時52分発のに乗らないと2時間後のに乗らなきゃあかんから」
《3人はバスに乗り白浜駅まで向かった》
続く
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