秘境、奥多摩に降り立ったヨウ君とハウ君

東京駅から約90分、3人は奥多摩駅に到着した。

奥多摩駅


ハウ「押すよー?」


ヨウ「うん」

ハウはドアボタンを押した。

♪~(ドアチャイム)


ハウ「あらよっと!」


ヨウ「なんか、ひんやりしてる?」


ハウ「御嶽駅でおれとヨウの兄ちゃんと降りたとき、おれもそう思ったよー」

東海道「標高が高い分、ひんやりしてるわな」


ヨウ「東京駅の駅名標と比べて、何か寂しいような…」


ハウ「すごいところにきちゃったねー」


ヨウ「雲がこんなに近いところにあるの初めてだw」


ハウ「あ、もう出発するみたいだよー」


ヨウ「あっちに東京行きがあるから大丈夫だとおもうよ?なぁ、兄さん。」

東海道「うん。まあ、この次に来る東京行きに乗ろ」

乗ってきたE233系が出発する。

ファアアアン(警笛)


ハウ「ばいばーい」

しかし、急カーブにあるためか、フランジ音が、それもかなり大きい音


ヨウ「う…耳に悪いよこれ…」


ハウ「これって、いやなおとって言うんだよね…」


ヨウ「うん…」


ヨウ「念のため聞くけど、ここは東京都だよね?」

東海道「うん。東京都奥多摩町」


ハウ「人口1千万人を超える都市でも、不便な所は田舎なんだねー」


ヨウ「おいw」

東海道「まあ、確かに東京都の全人口の7割にあたる944万3千人は商業・文化・交通網、全てが整っている23の区で構成される特別区やからな。八王子市と町田市、府中市以外の東京都の市町村は何かと寂しい。」


ハウ「なるほどー特別区以外は東京じゃないのかー」


ヨウ「おいww」


ハウ「でも、こんなに人が集まっていると、大災害が起こったとき大変だよねー」

東海道「実際にそれが今から6年前に東北であった大地震で高層マンションが大きく横に揺れたり、交通機関が丸1日全ストップして、大変だったらしいわ」


ヨウ「そんなことがあったの」

東海道「まあ、あまりその話をするとせっかくの旅が台無しになるから、あまり言わないけど」


ハウ「?」


ハウ「なんか、山の方を見ると、細長い見慣れない木がたくさん生えてるよねー」


ヨウ「確か、針葉樹だよね?ハウ君みたことないもんね」

東海道「うん。気温が都心部と比べて3度ほど低いから、針葉樹には良い条件やな」


ハウ「駅舎もみたいなー」

東海道「せやな」


ヨウ「海抜343mもあるんだ。昭和19年とは?」

東海道「今から73年前やな」


ヨウ「そんな前からあるんだ」

3人は階段を降り、駅舎を出た。


ハウ「駅員さん、いないねー」


ヨウ「そういうときはどうすればいいの?」

東海道「そのまま改札の外に出る」


ヨウ「え…」


ハウ「駅舎も風景に溶け込んでいるよねー」


ヨウ「晴れていたら、もっときれいだったと思うけど」


ハウ「やっぱりこの世界にも危険な生き物がいるんだねー」


ヨウ「まあ、俺たちは1匹だけ持ってるから対処できそうなw」←ここに来る際、『誤解防止のため、手持ちは1匹だけにして、やむを得ないと判断した場合のみ自分のポケモンを使え』と言われ、アシレーヌだけを手持ちに入れている。


ハウ「でも手持ちが戦えなくなったら、どうするのー」←同様にガオカエンのみを手持ちに入れている。


ヨウ「……やっぱりここ怖い…」

東海道「あれは山中のことやろ。このへんは大丈夫やと思う」


ハウ「だよねーそんな怖がることないよー人もいっぱいいるしー」


ヨウ「うん」


ハウ「虫の音が聞こえてきて、こっちも落ち着くよね」

東海道「うんうん」


ヨウ「品川、足立、横浜の車のナンバーが止まってるね


ハウ「やっぱりみんなここに来て現実を忘れに行きたいのかなー?」

東海道「それはあるかもな。今日は山の日という祝日やし」


ヨウ「山の日に山か…wいいかもw」

その後3人は奥多摩駅周辺を歩いた。


ヨウ「そろそろ?」

東海道「そうだな。また改札入ろう」

3人は奥多摩駅のホームへと向かった。

 

続く

 

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