電気工事士の試験に合格し、免状が来るまでの間、屋内の壁スイッチの交換、照明器具の全LED化のため、壁スイッチや照明器具をネットで注文しようと色々見ていたところ、照明器具の価格が以前より若干高くなったのと、蛍光管(例:FLR40SW/M/36)の価格が高くなったことに気づいた。
まあ、照明器具に関係なく、世界的な経済状況が関係しているのもあるが、あまり照明器具についてはそれほど騒がれていない。
共通事項で大きな影響を与えているのは中国がやっているゼロコロナと呼ばれる政策なのだが、区画に一人でも感染者が出るとその区画が2週間ほどロックダウンされてしまう。その影響か、工場の操業停止や物流の停滞など様々な影響、もう一つはあまりに進んだ円安で価格転嫁せざるを得ないという状況が続いているということです。
LED照明は特にLEDの製造に使われるレアアースの供給がその影響を受け、さらには世界的な半導体不足というものがあります。機種によっては入手に時間がかかったりすることがある。LED照明のパーツはAC/DCコンバータ(スイッチング電源や電圧を安定化させるレギュレータなど多くの半導体を使用する)と基板(放熱板を兼ねている場合が多い)、LED素子(半導体)などが用いられている。それらの半導体が不足することで物資の取り合いとなり、価格も高くなる要因となります。原油と同じです。
蛍光灯は器具の生産は大手メーカーは終了しており、交換用蛍光管については現在も生産されている。ただ、蛍光管(FLR40SW/M/36)の価格は3年前は25本まとめ買いをすると1本あたり200円前後ととても安かったんですが、今では25本まとめ買いで1本あたり400円と2倍まで跳ね上がっているんですよね。
なんでこんなに値上げしているのかと思ってしまいますが、製造メーカーの減少、さらにはレアアースの供給不足などの影響で高騰しているのに加え、LEDへの切り替えを進めていくために、値上げ幅が特に大きいのだろうか…
パナソニックの例で見てみると、FLR40SW/M-X/36の希望小売価格が2022年3月まで生産(FLR40SW/M-X/36 R)されたものが763円だったのが、4月以降生産(FLR40SW/M-X/36 RF3)のものは1,012円と大幅値上げされているんですよね。
同様にHf蛍光灯(FHF32)も型番を変えて値上げしています。
確かに蛍光灯器具の寿命のことを考えるとLEDへの買い替えが望ましいだろう。ただ、買い替えにあたっては電気工事が必要であること、費用面(とはいうものの、だいたい3年くらいで元が取れる)もあるので、なかなか進まないのが現状ではないかと思う。
ちなみに購入したLED照明、パナソニックiDシリーズ。台所の流し元蛍光灯器具(取り付けから25年以上が経過)を交換するために購入しました。元々は施設用照明器具なのですが、その分信頼性が高いものなのであえてこちらにしました。プルスイッチではなく、壁スイッチ(ワイド21)で点滅させるようにする予定です。
蛍光灯20W(FL20SSEX-N/18)相当の器具で消費電力はわずか6W。蛍光ランプの消費電力が18W(器具の消費電力を除く)と考えるとわずか1/3です。1日8時間の点灯で蛍光灯器具がランプ単体の年間積算消費電力は52.5kWh、年間電気料金が1,260円(@24円/kWh)なのに対し、LED照明は年間積算消費電力は17.5kWh、電気料金はわずか420円(@24円/kWh)とかなり省電力です。また、蛍光灯器具の場合、蛍光管の交換が必要となり、実際にはもっとランニングコストがかかるため、概ね3年程度で元が取れるかと思われます。
10年前のLED照明と比べると発光効率が上がっており、10年前は100lm/W程度が多かったが、現在では200lm/W近くのものまで出てきており、蛍光灯から切り替えるメリットが大きくなった(購入したのは135lm/W)。
ライトバーと呼ばれる発光部分にカバーがついていて美しい感じがしてきます。
という感じです。
実際の取り付けは免状が届いてからなのでもうちょっと時間かかるかと思われます(コンセントを取り付けて点灯テストはやってみました)。それまで置いておきます。