突然ですが、皆さん、この標識の意味はわかりますか?
こちらは特定小型原動機付自転車・自転車通行止めという標識であることは誰でもわかるかと思われます。特定小型原動機付自転車(特定小型原付。電動キックボードなどで最高速度が20 km/h以下のもの。動力を有するが限りなく、一般的な自転車扱い。)・自転車が通行止めであることを表す標識です。
さて、次はなんでしょう?
絵柄がかかれていないため、戸惑うかもしれませんが、こちらは車両通行止めです。自転車を含めて全ての車両が通行できないことを表す。よく狭い踏切などでこの規制がされていることが多く、この場合は自転車も通れません。なお、自転車や原付・二輪については、押して歩くことについては歩行者扱いなので、この場合通れます。
高校進学すると、自転車で通学される方が多いかもしれません。運転免許のいらない自転車にも、交通ルールというものが存在しますが、なかなか熟知されていないのが現状である。GoogleMapsなどの地図アプリではいくつかの高校で生徒の自転車マナーがしっかりしていないという低評価レビューが多いのも相当ひどいのだろう…実際、ぼくが卒業した高校も案の定、「自転車マナーが悪い」だのレビューがありましたね…
自転車事故の件数
自転車事故の件数は減少傾向にあるものの、依然として全交通事故の割合としてはほぼ横ばいである。
自転車事故の大きな原因はいろいろあるかと思いますが、1番の理由は誰でも気軽に乗れる乗り物である以上、交通に関して安全義務に反していることが挙げられるが、今まで自動車中心に道路を敷設してきたというのもあるかと思う。
時は高度経済成長期、交通戦争と言われていた時代までは自転車は歩道を走行してはならないことになっていたのだが、交通事故件数が増加傾向にあった頃やむなく通達により歩道走行が可能になったものの、これ以降も自転車道の整備が全くと言っていいほど進まなかった。
ようやく整備されるようになって、新規に敷設される道路や道路の改良工事などで、自転車道を整備するケースが増えてきたものの、それでもまだ少ない。
自転車道が整備されている例(沖縄県名護市を通る、国道58号)。
事故防止は運転免許を取得させることも一つの手
そこで、16歳から運転免許を取得することで、交通ルールを理解できていることを証明するのはどうだろうか?
運転免許取得にあたっては、数多くの交通ルールの問題を覚える必要があり、何がダメかというのがわかるかと思う。
また、運転免許を持つ≠持たなければならないということなので、すぐに持つ必要はない。車両は維持費がかかるため、無理して持つ必要はない。
16歳から持てる運転免許は?
- 原付免許(50cc以下(電動バイクは定格出力600W以下)の原動機付自転車。なお、青ナンバーのミニカーは含まれない。)
- 普通自動二輪(上記または下記に加え、50ccを超える400cc以下(電動バイクは定格出力600Wを超え、20kW以下のもの)の自動二輪。小型自動二輪限定(第二種原動機付自転車。125cc以下、電動バイクは定格出力1kW以下)もある。なお、青ナンバーのミニカーは含まれない。)
- 小型特殊免許(農業用トラクターなどで、X=1.7m×Y=2.0m×Z=4.7m以下、最高速度が15 km/h以下のもの)
運転免許はどこで取得できる?
運転免許は各都道府県の警察が運用している、運転免許試験場(運転免許センターなど、地域によって呼び方が異なる)で取得ができる。なお、予約制のところもあるため、あらかじめ調べておいた方がいい。
費用は試験手数料や交付手数料、講習手数料など含めるとだいたい8,000円くらいと思うといいだろう。大阪府の場合は試験手数料が1,500円、交付手数料が2,050円、講習手数料が4,500円となっている(https://www.police.pref.osaka.lg.jp/tetsuduki/untenmenkyo/juken/choku/8961.html)。
原付免許の問題集は書店などで扱っており、通販サイトでも扱っている。
ただ、原付免許は合格すると乗り方の講習があるが技能試験などはなく、免許が交付される。より実践的に免許取得を行いたいのであれば、自動車教習所で普通自動二輪の免許取得に励むといいだろう。普通自動二輪の免許ともなれば、約30時限の学科教習が、15時限ほどの技能教習を受け、基礎から覚えることができる。教習教本もあるため、より詳しく学べるだろう。
しかしながら、時間がかかる分原付免許の取得と比べると、どうしても費用が高くなり、教習費用は10万円を超える。また、教習の成果が見出せない場合などは追加で補習を受ける必要があり、最終盤にある、卒業検定でも不合格となった場合は追加で補習しなければならない。当然その費用はかかるため、実際の費用はここでは教えることはできない。
なお、16歳から普通自動二輪免許を取得することで、18歳以上になって普通免許や準中型免許を取得する際、学科教習の時間が少なくなり、教習費用を安く抑えることができるため、経済的な余裕を考えたらその方法もありかもしれません。
その他
学校によってはバイク=暴走族を連想していた昭和の古臭い考え方によって、取らせてくれない所もあり、あらかじめ調べておいた方が良いと思います。
ただ、これほど自転車事故が問題化している以上、バイクの免許を取らせることで事故防止に貢献でき、死亡・重度後遺障害で多額の賠償請求をされる可能性を減らせることが社会全体として認めるべきだと思う。
なお、学校教育の場で教えることも、有効な手かもしれません。しかし、教師の負担のことを考えると現実的ではないと考えられます。独学もしくは自動車教習所に通って取得させるという方法が一番いいのではないかと思う。
まとめ
自転車事故を減らしていくには交通ルールを幼少期の頃から教えることが大切です。ぼくが小学校入学の際にトラック協会さんから道路標識や内輪差を説明する下敷きをもらった記憶があります。しかし、学校に通っていた頃は交通安全教室はあったものの、具体的なことを教わることはありませんでした。
できれば小中学生の頃から具体的なことを教える必要はあるが、これには学校の現場の負担を考える必要があり、あまり現実的ではないです。
高校に上がると、16歳で運転免許の取得ができるため、独学や自動車教習所に通って、免許を取得することで交通ルールを修了するという方法が可能になります。それが自転車を運転している時でも身について、無茶な運転をしなくなることや事故率が低下するなどのメリットがあるかもしれません。
自転車と原付、自動二輪の違い
自転車 | 原付 | 普通自動二輪 | |
免許 | 不要 | 必要(特定小型原付は不要) | 必要 |
排気量・定格出力 | – | 50cc(電動定格600W)まで | 400cc(電動定格20kW)まで 125cc(電動定格1kW)まで(小型自動二輪限定) |
運転可能年齢 | 0歳〜 | 16歳〜 | |
ヘルメット | 義務 | ||
信号機 | 原則、車両用 | ||
法定速度 | 60 km/h | 30 km/h 6 km/h(特定小型原付で歩道走行時) |
60 km/h 高速道路 120km/h |
最大積載量 | 30kg 地上から高さ2mまで、荷台からはみ出し幅15cm(奥行は30cm)まで |
60kg 地上から高さ2mまで、荷台からはみ出し幅15cm(奥行は30cm)まで |
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道路 | 車道(道路状況などにより、歩道走行可) | 車道 | |
二人乗り | 原則禁止(タンデム自転車や16歳以上が未就学児を同乗させる場合は例外として可) | 禁止 | 免許取得後1年後より可 |
二段階右折 | 必要 | 片側3車線以上の交差点等では必要 特定小型原付は 必要 |
不要 |
右矢印の扱い | 右折・転回不可 | 二段階右折が必要な交差点等では右折・転回不可 | 右折・転回可 |
保険 | 義務の自治体多し | 義務 | |
登録 | 防犯登録 | ナンバープレート |