http://www.epson.jp/osirase/2016/160112.htm
エプソンが既に新興国で発売している、ボトルに入ったインクを補充口から入れるタイプのプリンター(カラー複合機(EW-M660FT)、モノクロ複合機(PX-M160T)、単機能モノクロ(PX-S160T)の3種類)を2月、日本で発売するとのこと。1本のインクボトルから約6,000枚プリントすることが可能で購入時、それが各色2本付属する。なお、カラーインクは顔料ではなく染料でカラリオシリーズのような保存性もあまりよくないため、主に書類向けである。
約6,000枚プリントできるとなると、交換用インクの価格がヤバイのではないかと思われたが、実際は1,944円と安い。それに伴って、ランニングコストも大幅に改善されていて、従来は1枚当たり1.9円~4.3円ほどかかってたランニングコストが1枚当たり32.4銭まで安くなるらしい。
反面、開発費や製造コストがかかっているため、本体価格は高価ではあるが、普通に手に入る値段なので、問題ないだろう。以前から、ランニングコスト重視型もあってもいいという声があったので、ユーザーの要望が反映されたのであろう。また2年保証を謳っているので、メーカーも強気であろう。
意外にも同人誌を刷るのにもよさそうな気もする。従来のインクカートリッジ式とインク補充式と比較してみる。
単純計算で普通紙1枚1円両面32ページ中とじ(8枚)をグレースケールで印刷し、ランニングコストを従来のインクカートリッジを片面当たり3.5円、補充式を片面当たり0.5円として計算した場合(1枚=普通紙1枚+(ランニングコスト×2)として計算)。
インク交換方式 | 印刷代 |
インクカートリッジ式 | 64円 |
インク補充式 | 16円 |
但し、これはイラストを使用しなかった場合の目安でイラストを使用すると、ランニングコストはこれよりも高くなります。
利益率を上げたいのであればこれ使ってもいいかと思いますが…
しかし、インクの性質がモノクロが顔料なのに対し、カラー複合機(EW-M660FT)のカラーインクが染料なので、耐水性がない。書籍類は品質の維持のため、耐水性があった方が無難です。
したがって、カラーは耐水性のある用紙を使用しなければならないため、かえって割高になるかも。まあ、その場合は従来カラー顔料プリンターを用いてプリントするという方法もあるが。
軽量化のため、絵文字はそのままで表示されます。そのため、OSやブラウザによってはレイアウトが崩れたり、豆腐文字が表示するかもしれません。