無事、試練を終え、クサZを入手した二人は写真撮影に夢中になり、15時を回った…
「おじさん。」
東海道「ん?」
「今日、俺の家に泊まらない?」
東海道「ど、どうして?」
「俺、週に一日だけ俺の家に戻るとママに言ってるから、戻らないといけないんだ。おじさんも俺の家に泊まらない?」
東海道「ちょっとまて、その前にぼくも泊まることを親に言わなアカンやろ…」
「そのことはママにも言ってるから大丈夫。」
東海道「あ、それなら、いいよ。(ここで断ると関係崩壊は免れない…)」
「それじゃあ、今からハウオリシティまで戻るためにリザードン呼ぶから、待ってて。」
東海道「ああ、分かった。」
---アーカラ→メレメレ・ハウオリシティ---
東海道「お、久々のハウオリのビル群」
「俺の家まで案内するから、ついてきて。」
東海道「お、おう。」
15分後…
東海道「えっと…ここでええの?」
「そうだよ」
東海道「立派な平屋の家やないの。(ガレージの出入り口…狭くね…?)」
「早く、入ろうよ。」
「ママ、ただいま!」
「ヨウ、おかえり。」
「ママ!この前言ってた島巡りのおじさんを連れてきたよ。おじさん、来て!」
東海道「ヨウ君、ちょっとどいて。はじめまして、アローラ!摂津から来ました、東海道です。」
「こちらこそ、はじめまして。いつもヨウが大変お世話になっております」
東海道「いえいえ、とんでもない。ヨウ君のおかげで…」
「」
東海道「おっ、ニャースやん。やっぱアローラのよりこっちの方が見慣れててええわ。」
「おじさん、俺の部屋に入ろ。」 →東海道くんの腕を引っ張る。
東海道「お、おい、ヨウ、引っ張るな!アホ!」
「す、すみません…ヨウ、あまりおじさまに迷惑かけるようなことはしないでね。」
--ヨウ君の部屋--
東海道「ちょっと、ここにカメラとレンズ置いてええか?」
「いいよ。さっきドアに鍵かけたから、ニャースに悪戯されることはないから。」
「おじさん、こんなに持ってたら重いだろ。」
東海道「言うほど重くないよ?そんなことより、この前見せた写真の続き、見るか?」
「うん、見たい!」
「どれも個性的なデザインでいいね。特にメイコヤ?で降りる人、乗ってくる人の数がすごい。」
東海道「これは大阪から東京まで乗り継いで行ったときに撮ったんや。あと、メイコヤじゃなくてナゴヤな。」
「ナゴヤ言うんだ。この前、新幹線で東京~大阪間を2時間半って言ってたけど、これは新幹線?」
東海道「ちゃう。速度も130km/hで頭打ちやし、大部分は110km/hしか出せん鈍行や。駅の数も通過駅を含めて130以上あるから、大阪から550km以上先、東京まで9時間半かかる。なお、新幹線は別の線路通っとる。」
「なるほど。新幹線は別の線路通ってるんだね。で、でも9時間の旅なら俺でも大丈夫そうw」
東海道「島めぐりしとるヨウ君なら余裕やろ。この9時間の旅は意外と楽しいで。特に静岡というとこに入れば海も一望できるし、この東京~大阪間は人・物・金の動きがとにかく活発やし、沿線は途切れることは殆どないくらい建物がたくさん建ってるで。」
「それって、俺がいたカントー地方より都会?」
東海道「カントー地方の平均30倍ってとこかね。特に東京は約100倍、横浜は約65倍、大阪は約70倍、名古屋は約60倍。こん中で最も低い滋賀でカントー地方の10倍程度だな。」
「お、おう…(想像もつかない…)」
東海道「東京の風景はこんなん。地上から202mのとこから。ぼくがアローラに来る3ヶ月前に撮影したものなんや。」
「お、確かに都会だ。大阪はどうなってるの?」
東海道「大阪はこんなん。5年前に撮影。これは地上88mのとこから撮ったから、低く感じるやろ。」
「それでも十分都会だね」
東海道「今はその近くに地上300mの高層ビルが建ってね、そこの展望台は280mにあるから、いつか撮りなおしてくるわ。」
ヨウと東海道くんはしばらくの間、談笑していた。
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