3人はお土産を届け、阪急高槻市駅まで移動した。
東海道「うん」
ハウは自分とヨウの分のきっぷを買った。
東海道「お、それじゃあ、乗るか」
3人は改札を通り、下りホームへ向かった。
東海道「お、丁度きたわ」
東海道「開業当初からこの色やからな」
《特急河原町行きに乗って、桂まで乗ることに》
ヨウ「よく見ると、新幹線と阪急の線路の幅って、同じなんだw」
東海道「うん。偶然の一致やな。53年以上前に遡るが新幹線が開業する前、新幹線が通るということで阪急も高架化した。高架化工事の際、長期間運休なんてできんから、既に出来上がってた新幹線の線路を仮設の線路として使ってたのは有名な話」
東海道「うん。」
《桂駅に到着した》
東海道「ええ感じや」
ハウ「阪急って、見た目もいいし、中もレトロでいいよねー。次はどれに乗るのー?」
東海道「準急の向こうにあるホームな」
《3人は嵐山線ホームに向かった》
東海道「8年前までは特急車で阪急の主力車両やったんやけど、特急種別の停車駅が増えたが故に乗り降りに時間がかかったりして、運行に支障が出始めたからさっき、高槻市駅から桂まで乗ったのに8年かけて置き換えたんや。8両から4両に短くして今でも嵐山線で運行している。」
東海道「うん。この車両から全部このタイプなんや」
ヨウ「なんか、車内はさっき乗ってきたのと変わらないくらい新しく見える…」
東海道「それでも40年経ってるんや」
東海道「阪急にはもっと古いのがあるで。50年とか」
東海道「まあな。その方が新しい車両を作らなくていいから儲けもガッポリだしw」
《運転士さんが運転室に入る》
ピーーーーーーッ!←ATSの音
《嵐山行きが出発した》
東海道「うん。70年以上前は複線だったけど、いろいろな事情で単線になったんや」
東海道「その話はしない」
ハウ「嵐山線入ったら、落ち着いた風景が広がってていいよねー」
東海道「うんうん」
東海道「ここは(毎時)4本や」
東海道「ただ、最近になってめっちゃ混むことがあって、ひどいときには乗れないこともあるわ。嫌な世の中になったな…」
《上桂駅を出発》
しばらくすると…
ピーーーーーーッ!←ATSの音
カックン
カックン
車掌「ただいま、踏切の無理な横断で自動でブレーキがかかりました。」
東海道「まだこんなんはマシやで。あっちなんかもっとひどい…」
《松尾大社駅に到着》
東海道「この駅近くに松尾大社という神社があるからな。」
東海道「うん」
《こうして…》
東海道「そろそろ降りるで」
東海道「盲腸線…って、ハウ君、なんでそんな難しい言葉知ってんの?」
ハウ「だってー、おれのおじいちゃんが一度もーちょー切り取る手術を受けたんだー。京都線が大腸なら、嵐山線はもーちょーだろー」
東海道「ま、まあな。嵐山駅は行き止まりやし」
《嵐山駅》
東海道「うん」
ウィイイイン!←ハウがきっぷを入れた時の音
東海道「あ、ちょっとまてや!」
ヨウ「あ、俺も!」
《ハウの後を追うため、ヨウと東海道くんは少し足早に改札の外に出る》
東海道「ぼくについて来て」
東海道「ま、まあ…マリエっぽいとこやけど、ちょっとちゃうわ」
《ヨウとハウは東海道くんの後をついていく》
ヨウ「うんw(おじさんの空間ってなんでこんなに蒸し暑いんだ…w)」
東海道「今日のこのあたりの予想最高気温は34度らしいから、気いつけや」
東海道「渡月橋を渡ろうか」
東海道「まあな」
東海道「ここはいつも観光客でいっぱいや」
東海道「秋になればあの山が紅葉になるんや」
ヨウ「……俺が4歳の頃、ジョウト地方のなんだったか忘れたけど、この風景となんとなく似た所に行った覚えが…」
東海道「うん」
東海道「うん」
ハウ「ヨウ、天気予報見てたら、ジョウトにそっくりな形をしたのがあっただろー?」
ヨウ「ああ…近畿東海北陸だっけ?偶然の一致というのか…なんというのか…」
東海道「うん」
ヨウは若干困惑気味…
東海道「嵐電乗ろうかと」
東海道「ぼくについてきなさい」
続く
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