ヨウ君とハウ君がアローラ地方から大阪へやってきて、3日後…
東海道くんの家
東海道「ああ、そういやこの日のためにぼくの母が青春18きっぷ買ってくれたはず…」
東海道くんの机の引き出しを開く
東海道「あったあった」
東海道「これは普通列車が乗り放題となる期間限定のきっぷや。」
東海道「理論上は約1,500kmまで乗れるがそこまで行くのは難しい」
東海道くんは青春18きっぷの下にある何かを見つける
東海道「ん?広島1泊3人?予約してくれたみたいや」
東海道「ああ、明後日出発でええか?」
東海道「ん?青春18きっぷで三原から広島までは新幹線に乗れる?」
東海道「普段は乗れないみたいやけど、山陽本線の一部区間で色々あったみたいで…」
東海道「広島はかなり距離あるから6時出発がええかな」
東海道「13時には着くと思うが、途中の三原駅で接続がうまくいくかは知らん」
東海道くんは急遽広島行きのプランを組むことになった
2日後の午前5時
東海道「起きろ!」
東海道「さ、準備しよ」
3人は準備を着々と進めた。
東海道「青春18きっぷ持ったな?」
東海道「なんでや」
東海道「そうなん?無くすと大変なことになるからぼくが預かっておくわ。必要なときに渡すわ」
6時出発
3人は家を出発した。
東海道「駅まで歩こうか」
東海道「大体10分くらい」
ジジジジジジジジジジジジジジジジジジ…
東海道「夏の風物詩」
東海道「セミという生き物」
東海道「この時期に大量発生してどこ行ってもセミの鳴き声が響き渡る」
東海道「8月下旬頃になるとほとんどが死んでしまうけどな」
この後、駅に到着し、駅の売店で飲み物を買った。
東海道「青春18きっぷは自動改札機使えないから、駅員さんがおる方の改札を通る必要がある」
東海道「5人で5回分使ったりできるから自動改札機では対応できない」
ヨウ「たしかに1枚に5回分あるからそう言った使い方もできるんだ」
東海道「使い始めるときは駅員さんに差し出してスタンプを押してもらう」
東海道「お願いします。」
東海道くんは駅員に青春18きっぷをハウのも同時に差し出す
駅員「えっと、どっちを2回分に…?」
ヨウも青春18きっぷを駅員に差し出す
駅員「あ、それぞれ1回分押させて頂きますね」
押してもらった
駅員「いってらっしゃいませ!」
東海道「ありがとうね」
東海道「大阪駅まで乗って新快速に乗り換えるから」
3人はひとまず大阪駅まで普通西明石行きで行くことにした。
大阪駅に到着
東海道「だろ?」
ヨウ「いや、都会でもこんな都会じゃない。大阪が桁違い過ぎてw」
東海道「そのために飲み物買ったやろ?」
東海道「姫路まで乗るで」
待つこと4分…
アナウンス「まもなく、4番のりばに新快速姫路行きが12両でまいります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお下がりください。4番のりばに電車がまいります。ご注意ください。」
♪~♪~♪~♪~♪~♪~
東海道「そうそう」
3人は姫路行きに乗り、3人とも運転室付近にかぶりついた
姫路行き出発
東海道「もっと速い区間はこの先あるで」
ハウは車窓をヨウは運転台からの景色を楽しんでいた。
甲子園口駅付近(武庫川)通過中…
東海道「そうそう。この一帯は甲子園といい、非常に整備された宅地造成された区画や。先に見える駅は甲子園口駅や」
東海道「いや、そうでもない。甲子園球場は甲子園と言われているから」
東海道「ちなみに甲子園口駅から甲子園球場までは3km離れていて、甲子園球場へ行くときは間違ってもJRで行ってはならない」
三人が乗った三ノ宮駅に到着する。
東海道「神戸の代表駅やな。三ノ宮の次の次にある神戸駅よりこっちの方がデカい」
神戸駅到着前
東海道「神戸駅から山陽本線や」
東海道「東京駅から神戸駅までが東海道本線で神戸駅からは山陽本線や」
ヨウ「え、この線路は東京駅まで繋がってるん?(俺の名前がはいった路線とかw)」
東海道「というか、路線そのものが東京駅まである」
東海道「ただ、営業上は姫路駅まではJR神戸線やな」
東海道「山陽本線はここから約530km先にある下関駅から海底トンネルを通った先にある門司駅までや」
東海道「距離あるから無理w」
ヨウ「その地域にある最大都市の名前が付いた駅名って賑やかだったりするけど、神戸駅はなんかショボいw」
東海道「うん」
引き続き乗り続ける3人
ハウ「さっきまで左端っこだったのにいつの間にか右側走ってるー」
東海道「須磨駅を通過すると絶景が見えるよ」
東海道「天気が良かったら淡路島が見えるけど、ちょっと見えないかな…」
東海道「アレより長いわ」
東海道「うんうん、明石海峡大橋いうて総工費5,000億円、全長3911mの巨大な吊橋なんや」
東海道「うんうん」
ハウ「へーwメレメレ島とアーカラ島もこんな橋で繋がってたらなー」
ヨウ「あったら便利だと思う(けど、アローラ地方にそんな財政力あるのかな?)」
ヨウ「……」←メレメレ島とアーカラ島に橋を架けた風景を想像中…
東海道「なんか考え事?」
西明石駅に到着
上り快速列車到着待ちのため、停車していた。
東海道「山陽新幹線や。あれは博多まであるわ」
東海道「線路は上りは東京駅までで下りは鹿児島中央駅までや」
ハウ「おれたちに、かごしまちゅーおーと言われてもどこにあるのか分からないよー?」
東海道「まあ、こっから850km離れたとこだとは言っておく」
東海道「うん。それに一部区間で使えない区間があるし」
対向列車が到着し、信号が変わった
東海道「そろそろ出発や」
その後、西明石駅を出発した。
東海道「普通列車はここまでや」
加古川駅
東海道「うん。とはいうけど10分位かかるから、準備はゆっくりでええよ」
3人はゆっくりと準備をした。
姫路駅到着前
東海道「うん。速いやろ」
東海道「うん。さて、そろそろ降りる準備を」
3人が乗った列車は姫路駅に到着した。
東海道「同じ乗り場に到着する播州赤穂行きに乗って相生駅で降りるよ」
東海道「あれは赤穂線いうて、山陽本線のバイパスみたいな路線」
東海道「その分岐駅である相生駅で降りるから」
東海道「あ、もうそろそろしたら来るよ」
アナウンス「まもなく、7番のりばに折り返し普通、播州赤穂行きが8両でまいります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお下がりください。7番のりばに電車がまいります。ご注意ください。」
♪~♪~♪~
東海道「うむ」
車内へ入った
東海道「そうだよ」
ヨウ「赤穂線は山陽本線のバイパスだから、播州赤穂で乗り換えても行けるよね?」
東海道「行けるけど、遅いし、時間かかるわ。」
そして、3人が乗った播州赤穂行きは相生駅に到着した。
相生駅
東海道「20分後に来る岡山行きに乗ろう」
東海道「うん。次の次の駅で折り返してしまうから、この次のに乗ろう」
東海道「あれは播州赤穂駅で50分くらい乗り換え待ちせんとアカンから。一旦改札の外に出よう」
3人は改札の外に出た。
ヨウは改札の外すぐにある運賃表を見つめた。
東海道「いや、ヨウ君とハウ君の料金区分は子ども扱いで半額なんや」
東海道「青春18きっぷは子どもも同額の11,850円なんや。せやから片道なら大人の倍以上の距離を乗らなければ元が取れん」
東海道「広島までなら5,620円、子どもなら半額の2,810円や」
ヨウ「つまり青春18きっぷ5回分11,850円を5で割って、1回当たり2,370円だとするとたった440円しか元が取れないってこと・・・?」
東海道「そうそう。場合によっては子ども運賃の方が安いかも」
東海道「安心しろ。帰るときにも使うし、その次に東京行くときにも使うから。その時にはとっくに元取れてるから」
東海道「あ、もうそんな時間か」
3人は再び相生駅の改札の中に入り、ホームで待つことに
アナウンス「まもなく、3番のりばに折り返し普通、岡山行きが7両でまいります。危ないですから黄色い点字ブロックまでお下がりください。3番のりばに電車がまいります。ご注意ください。」
♪~♪~♪~
3人は車内へ入った。
東海道「リニューアル前のオリジナル個体そのものがあまりないからラッキーかもw」
東海道「115系は40年以上前からあるわ」
3人は岡山行きに乗って岡山まで乗ることに
岡山行き出発
東海道「上郡過ぎると何もない」
三石駅
車掌「まもなく、三石、三石です。」
東海道「こっから岡山や」
東海道「大都会岡山。まあ、降りないけど」
東海道「いや、ジョウト地方くらいwなお、岡山は中国地方ともいう」
途中の駅からヨウとハウの空気がガラッと変わった。
幼女「アン〇ンマン列車!」
男の子「アン〇ンマン!」
ヨウ「え…」←そんなものはないためか、アン〇ンマンはシンナー乱用者のことかと思っている。
ハウ「おっちゃん、この世界の人はシンナー吸ってる人多いのー?」
東海道「いや…アン〇ンマンのアンパンは小豆という甘い豆をふかしたのをパンに詰め込んだパンのことや…子ども向けのアニメに出てくる正義の味方や」
東海道「まあ、ヨウ君らには分からないことばかりやからしゃあないな」
上道駅
車掌「次は上道、上道です。」
東海道「ちゃう、上道や」
車掌「まもなく、上道、上道です。」
西河原・就実駅
東海道「西河原の次は岡山やから、降りる準備しよ」
東海道「ああ、そういう駅はいくつかあるわ」
東海道「せやから、はよ準備しよって」
3人が乗った岡山行きは岡山駅に到着した
岡山駅
東海道「三原行きやけど、乗り換え待ち30分あるわ」
3人は駅をぶらぶら歩いたり、飲み物を買ったりした。
東海道「そろそろやな」
3人はホームへ行き、停車中の三原行きに乗った。
三原行き
東海道「ぼくもこういうの好きや」
ヨウは運転室付近にかぶりついた
ヨウ「……(内装はきれいでも運転室はいろんなものが付いているw)」
東海道「ほんまヨウ君かわええわ」
このままハウと東海道くんは座席に座り、ヨウはずっと運転室にかぶりついて展望を楽しんでいた。
そして、三原駅に到着した。
東海道「あっちの新幹線が運行しているからそれに乗って行けるみたい」
東海道「特例らしいよ」
3人は新幹線乗換口へ行った。
東海道「おねがいします…」→東海道くんとハウの青春18きっぷを駅員に提示する
駅員「こちらを降車駅でお渡しください」→振替票を受け取る。
駅員「こちらを降車駅でお渡しください」→振替票を受け取る。
3人は新幹線ホームへ上った
10秒後…
ゴオオオオオ!!!
東海道「速いよw時速300キロ」
♪~
アナウンス「新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます。まもなく6番のりばにこだま741号、博多行きが到着いたします。」
東海道「あ、これは期間限定で運転してるのや」
東海道「実は500系はこだま運用に就いてからは人気あるキャラクターとタイアップして期間限定で運行してるんや」
誰もハローキティ新幹線が来るとは思わなかった。
ヨウ「ツツケラのようなするどく尖った先頭車両の美しいフォルムw」
東海道「500系はツツケラのような形にすることで空気抵抗を減らして時速300キロを実現したんや」
東海道「そんな500系も21年前に運転開始した車両でかつては16両あって、最上位の種別であるのぞみとして、東京駅まで運行されていたけど、色々あって今では8両にして、こだまに格下げて山陽新幹線で運行されているわ」
東海道「うん。まあ不動の人気もあってか、このように色々タイアップしているけどね」
東海道「そろそろ乗るで」
3人は500系(こだま741号)の最後尾に乗った。
東海道「のぞみ時代の500系の運転台を再現したのやな」
東海道「うんうん。」
東海道「次の次や」
東海道「いや、26分かかるわ」
3人が乗った500系が出発した
三原→広島移動中…
東海道「電車やから、加速もええんや」
東海道「うんうん」
そして、広島駅到着前…
東海道「うん。広島球場や」
東海道「うちは甲子園派やけどな」
そして、3人が乗った新幹線は広島駅に到着した
♪~♪~(ドアチャイム)
東海道「それじゃあ、改札まで行こか」
3人は改札まで階段で降りた
東海道「新幹線ホームの広島駅はあんま変わってないな」
東海道「だいぶ昔にね12年前」
3人は乗換口の有人改札を通った。
駅員「どうぞ!ご利用ありがとうございました!」
東海道「おねがいします…」→東海道くんとハウの青春18きっぷを駅員に提示する
駅員「ご利用ありがとうございました!」
東海道「駅も12年のうちに大分変わってるな…」
東海道「ちょっと見苦しいとこやけど、ええかな?」
続く
“ヨウ君ら、広島行く(移動編)” への1件の返信
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